こんにちは。薬剤師カリムです。
今回は薬剤師国家試験に向けた有機化学の勉強法について紹介していきます。
あなたは、有機化学が得意ですか?
実は、有機化学に苦手意識を持つ学生は結構多いようです。
とあるアンケートでは回答した薬学生のうち70%以上が
有機化学が苦手と答えています。
僕も元々有機化学が苦手で、1年生の頃から再試験の常連でした。
今回は、そんな僕が国家試験の化学を攻略した方法を紹介します。
・必須問題は数をこなして慣れる
・理論問題は正解以外の選択肢もしっかり吟味する
・有機化学は大器晩成
1.必須問題は数をこなして慣れる
化学の必須問題はとにかく慣れが重要です。
そのためには過去問や青本の練習問題に数多く触れる必要があります。
ただし、
問題を解いて一喜一憂しているだけでは意味がありません。
色々な問題の解説を読みながら、
考え方を理解することが重要となります。
個人的な体感では、
暗記と理解が4:6くらいの印象です。
特に、ほぼ毎年の国家試験で問われている酸性度の大小問題などは
酸塩基の定義など基本的なことは暗記が必要になりますが、
丸暗記をするのではなく、どうしてその順番になるのかを説明できるように
勉強することが大切です。
(例:共役塩基の安定性、電子の非局在化など。)
IUPAC命名法なども官能基の優先順位など最低限のルールは覚えるしかありませんが、
あとは慣れるだけです。
一方で、ピリジン、イミダゾール、インドールのような
慣用名は完全な暗記になります。
現役時代は単語帳に構造と慣用名を書いてスキマ時間に勉強していました。
友人と問題を出し合ったりするのも記憶に残ってよかったです。
2.理論問題は正解以外の選択肢もしっかり吟味する
化学の理論問題は難問も多く、点数の伸びにくい分野です。
青本の解説を読みつつ地道に問題を解いて勉強していくことが
結局一番の近道になります。
ただ、問題を解く時にあるものに注目することで
勉強効率を何倍にも高めることができます。
実際に僕は、化学の得点を2倍に伸ばすことができました。
その注目すべきポイントとは、
不正解の選択肢です。
不正解の選択肢のどこがどう間違っているのかを意識しましょう。
どう直せば正解にできるか、まで考えられるとベストです。
そうすることで幅広い内容を繋げて勉強することができるので、
記憶が強化され、他の問題への対応力も上がります。
この積み重ねが理論問題だけでなく、
必須問題や実践問題の得点アップにも繋がってきます。
3.有機化学は大器晩成
有機化学は先にも書いたように、
他の科目に比べて勉強の成果が出づらい分野です。
ただ、慣れが威力を発揮する分野でもあります。
最低限の暗記は必要ですが、演習がものを言います。
命名法も反応経路も立体配置も・・・。
最初は点数が伸びず辛い思いをするかもしれません。
でも、あきらめずに続けていると突然点数が上がります。
パズルのピースがはまった様に理解できるようになるんです。
これは断言します。
暗記と問題演習による理解、
知識のつながりを意識した勉強を続けることが
最高効率で点数を上げるコツです。
まとめ
いかがでしたか?
何度も言いますが化学は慣れが大切です。
暗記と考え方の理解をバランスよく組み合わせて勉強すれば、
誰でも点数を伸ばすことができます。
結果が出るのに少し時間がかかりますが、
急がば回れの精神で頑張っていきましょう。